“北区な人々”に出会うクロストークイベント第7回「きたくろす」が開催されました!(10/21)

10月21日(土曜)11時30分に道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢茅葺BE KOBEモニュメント前にて開催された、北区制50周年記念事業「第7回きたくろす」。
今回は「こども目線の北区の未来」をテーマに、
・ファザーリングジャパン関西 近澤武生氏
・親塾 近澤麻美子氏
・小学校教諭 深田 佳宏 氏
・神戸親和大学教育学部児童教育学科講師 須増 啓之 氏
・NPO法人Homika 幣 賢人 氏
のトークイベントが行われました。

前回に引き続き、今回も神戸市の次期「総合基本計画」策定プロジェクトワークショップ「TALKING CIRCLE KOBE」と同日開催されました。
順番に、話の内容を追っていきます。

―自己紹介(バナー左から順)
ファザーリングジャパン関西 近澤 武生 氏(以下、近澤武生さん)
塾で働いていたことをきっかけにNPO法人ファザーリングジャパン関西の会員に。自分も父親であり、「子どもを元気にするにはまずは親から」という想いで、笑顔の父親を増やそうと活動を始めました。企業、父親、学生向けにも講義を行っています。
今年9月には地域の資源や人材の活用方法について市長とも対談しました。

親塾 近澤 麻美子 氏(以下、近澤麻美子さん)
現役の高校の国語教師でありながら、塾の講師でもあります。日本語教師の資格も持っており、外国人に日本語を教えています。
また、母親でもあるので、子どもたちと接する機会が多く、ママ友からの相談が多かったので、親塾を立ち上げました。父親・母親を対象に、今の時代の子育てについての講演会や勉強会を行っています。
日経womanにも記事が掲載されました。

↑(一番左)近澤武生さん(一番右)近澤麻美子さん

小学校教諭 深田 佳宏 氏(以下、深田さん)
広島県出身。大学から神戸へ移住し、現在は北区に住み、北区内の小学校に勤めています。
また、「西宮の教育を考える市民の会」に参加し、不登校やジェンダー、子どもマニフェストなどを考える活動をしています。
北五葉の陸上クラブに娘が入ったことをきっかけに、同クラブのコーチも勤めています。

神戸親和大学教育学部児童教育学科講師 須増 啓之 氏(以下、須増さん)
神戸親和大学で保育者や教員を目指す学生に美術教育を教えています。
大学の地域連携センターでは公開講座やボランティア活動により地域と大学をつないでいます。10月14日には、キッズオープンキャンパスを開催し、多くの地域住民の参加がありました。個人では、北区役所と愛着事業としてアートに関するワークショップを行なっています。昨年は、北区役所と共催で、立体アート作品制作ワークショップを開催し、学生とともに段ボールで北区のまちをつくりました。

NPO法人Homika 幣 賢人 氏(以下、幣さん)
北海道生まれ、現在は環境が似ている北区に在住。
認定こども園で勤務しながら、NPO法人Homika(「Ho」保育者の「Mi」未来を「Ka」輝かせるべく生まれた)を設立しました。
9月には保育フェスを実施し、絵本作家による絵本講演、専門的な学びのインプットやリフレッシュができるワークショップを開催しました。

↑写真左から 深田さん、須増さん、幣さん

クロストーク
―現在の活動を始められたきっかけや、北区とのつながりは?

幣さん 現在北区に住んでおり、Homikaの事務所があるのも北区なんです。以前中央区に住んでいたときは、冬に体がかゆくなったり、夏にエアコンで体が動かなくなったりしたのですが、北区に住んでからパフォーマンスが良くなりました。北区の風土や気候は住みやすいと思う。

深田さん 家も職場も北区なんです。鈴蘭台に住んで、12~13年になる。

近澤麻美子さん 北区は地元であり、友達もいます。結婚して、子どもが生まれて、自分が地元の力になりたいという想いで活動しています。

須増さん 採用されたのが北区にキャンパスを構える神戸親和大学だったのをきっかけに北区とつながりを持ちました。

近澤武生さん 長女が小学校に入学するタイミングで北区に移住しました。北区を選んだ理由は、妻の地元だったからというのもありますが、色々な区で活動してきて、北区は学校のテストの難易度がほどほどであると思ったことと、長女が大人しい性格なので、静かすぎず社交的すぎない地域特性であると思ったからです。

―北区の好きなところや嫌いなところは?

近澤麻美子さん 街から良い意味で隔離されていて、子供だけで世界を広げるということがないのは北区の良いところだと思います。
その一方で、子どもに何かさせるのには送迎などで親の手間がかかるのは大変かなぁ、、

近澤武生さん 自然があるのは良いところ。自然があることが原体験に繋がると思う。

深田さん 北区の好きなところは地元感があるところ。何世代も渡って同じ小学校に通っているみたいなのがあるのが面白い。おばあちゃん、お母さん、子どもがみんな同じ小学校みたいな。
残念なところは、北区というか鈴蘭台の活気がなくなってきているように感じるところかな、、好きだった駅前のサンマルクもなくなってしまって、、(笑)

須増さん 個人的には好きなところも嫌いなところも特段無く、いい感じで過ごせています。大学生目線で見ても、自然が豊かにあって教育的には良いと思う。ただ、鈴蘭台付近で学生が入れるようなお店が無いように感じる。もっと若い人がふらっと入れてゆっくりできるような居場所的なお店が増えるといいのかな。

幣さん 飲みに行くと終電が気になってしまうのが北区の嫌いなところ(笑)
好きなところはBBQがしやすいところ!BBQを通じてファミリー同士のお付き合いが生まれたりしますからね。ただやっぱり何をするにあたっても車は必要になりますけど、、

―これからの北区に期待することや、これからの北区で自分がやりたいことは?

近澤武生さん こどもたちが自力で移動できる範囲が限られているので、そういった子どもたちのために活動拠点や地域拠点を作ってあげることを考えていきたい。移動の負担軽減、親の負担軽減による子供の原体験の保護を重視したいと思っています。
民間教育に携わる立場として、「学校の代わりに出来ることは何か?」を考えていきたいですね。

近澤麻美子さん 教育がダウンサイジングすればするほど情報が重要になってくるのではないかと感じています。例えば部活動が地域移行となれば、地域の家庭はどこでクラブチームの活動についての情報はどこで手に入るのか?情報にアクセスできる人とできない人の差が生まれてくると思う。そのような地域の子どもの情報拠点が必要になるのでは。
あとは、学校と家庭を繋げたいと思っています。色んな情報や悩み事を共有できる場があればいいのかなと。

深田さん 今までは学校の中の生徒の顔しか見ることが無かった。今は学校外の活動についてもコミュニティを持っている子どもが増えていて、子どもの学校外での関係作りが増えているのはいいことだと思います。
スポーツだけでなく、様々なことを通じて「人が集まる場」を作っていけたらと思います。

須増さん 最近は若い方がイベントを企画したり、そのイベントに参加する子どもたちが楽しそうにたりしている場面を見る機会が多い。地域のことを考える若い方たちが増えているのも感じるので、大学としてもそのような活動に関わっていけたらと思っています。
また、自分自身が美術教育について学んでいることもあるので、アートを通じて北区の活性化に繋げるようなことが出来たらいいなと思っています。

幣さん 近くの公園の砂場を何とかしたい。公園っていろんな可能性を秘めているのではと思う。コロナの時はたくさん人がいたのに今は少なくなってしまった。公園を地域で作り上げるような仕組みを行政と一緒にできないか。例えば、BBQが出来たり、釣り堀があるような地区ごとに特性のある公園をつくってみるとか面白いのではと感じる。面積がある北区だからこそ出来ることだと思います。

会場から
―実は自分は公園の砂場を耕したことがある(笑)。このようなことを考えている方が身近にいたことを知れて良かった。面白かったです。

===トークここまで===

いかがでしたか?
テーマは「子ども」でしたが、地域、部活動、交流拠点、アート、公園など、多岐な話題に展開しました。まさに“北区な人々”が“クロス”されたような感じがして会場も盛り上がっていました。

今回で第7回を迎えた「きたくろす」。
これで延べ34人の方にご登壇頂いたことになりました。
北区内の方をクロスさせるきっかけに、これからもなっていけたらと思います。

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