北区農村歌舞伎上演会が開催されました!(11/5)

11月5日(日曜)、北区農村歌舞伎上演会があいな里山公園で開催されました!

北区農村歌舞伎上演会とは…
地域に現存する農村歌舞伎舞台の保存・継承や、演じ手の育成などを目的として、平成12年から平成26年まで、北区主催で開催してきました。
その後、平成27年度からは上演団体が主催となり、毎年秋に上演されています。

今年も、「六甲丹生かぶき」、「神戸すずらん歌舞伎」の2団体が日ごろの成果を発表しました。
子ども歌舞伎の卒業生が中心になって作った団体である「六甲丹生かぶき」と、平成11年度から行われている農村歌舞伎体験教室の修了生を中心に結成された「神戸すずらん歌舞伎」。いずれも体験教室などの企画・運営も行っている団体です。

会場には、およそ600名の方が来場。子どもの役者も登場したり、飴で作ったおひねりが上演中に投げ込まれたりと、演者も観客も一体となり、活気にあふれた上演会でした!

今年は、「北区制50周年」ということで、舞台での上演以外にもいろいろな催しがありました。
① 農村舞台の下(奈落)を探検!「奈落探検ツアー」
② 江戸の雰囲気を再現!?「活かす、活きる 江戸フェスタ」
③ 歴史と茅葺きに触れる「茅葺と農村歌舞伎上演会を楽しむバスツアー」

せっかくなので、それぞれの催し物も紹介します!😊

① 「奈落探検ツアー」
上演会前にご希望の方に農村舞台の下(奈落)を探検いただくツアーが行われていました。時間の都合上、ご参加いただけなかった方もいたので、中の様子をちらっと公開。

回り舞台の下はこのようになっていて、手動で回転させる仕組みになっているんですね…!!

② 「活かす、活きる 江戸フェスタ」
「子どももおとなも楽しめる サスティナブルな1日」をテーマとしたマルシェイベントで、地産地消にこだわったみたらし団子や健康・美容に良いうえに、おいしい発酵ドリンクなどなど様々な形での出品がありました。どれもおいしかった・・・♪
出店された方々についてはこちらにまとめられています。それぞれ、Instagramアカウントなども記載されているので、ご興味あればぜひご覧ください。

③ 「茅葺と農村歌舞伎上演会を楽しむバスツアー」
北区山田町にある上谷上農村歌舞伎舞台、箱木家住宅、無動寺を巡って、こちらの農村歌舞伎上演会を観覧するというバスツアーがありました。(詳しくはこちら
こちらは今回が初の取り組み。神戸観光局と連携して企画されました。
その場その場で、各文化財の解説が聞けたり、歌舞伎ソムリエおくだ健太郎さんによる農村歌舞伎の見どころを聞けたりと、かなり楽しみがいのあるツアーでした!

ちなみに・・・
農村歌舞伎の始まりは、歌舞伎役者が休暇期間中に村を巡った際、村人たちにせがまれて歌舞伎を見せたことがきっかけらしいです。
当時、歌舞伎を初めて見た村人たちは、いままで見たことのない世界に虜になりまして、見様見真似で歌舞伎を始めたようです。
しかし娯楽ばかりに夢中になって、年貢が回収できなくなることを危惧した役人が、おふれを出して歌舞伎を演じることを禁止しました。・・・が、禁止ばかりでは農民たちの反感を買う恐れもあったので、「豊作を願うための神様への捧げもの」であればということで許可されて広まったのが農村歌舞伎とのことでした。

なので、農村歌舞伎舞台は神社とセットになっていて、その舞台も神社から見える位置に立っていることが多いのですね!

さいごに・・・
当日の運営は、農村歌舞伎・マルシェの実行委員会だけでなく、親和大学みなと銀行とも協力して実施されていました。
親和大学のきたっこ娘さん(北区在住の学生さんで、区のまちづくりに携わる活動をされています!)は、舞台での司会進行を。みなと銀行の方は、来場者の受付や案内などをされていました。運営を通して、農村歌舞伎という文化を知るいいきっかけになったともおっしゃっていました。

今回の農村歌舞伎上演会については、実行委員会の方々は「どうやったら幅広い世代に楽しんでもらえるか?」をテーマに何度も話合いをされていました。
北区役所としても、一緒になって案を出し合い、これまでとは違った形での実施となりました。実行委員の皆様にとって、新しい挑戦だったと思います。

伝統文化を楽しみつつ、未来への思いをはせる・・・そんな1日となった今年の上演会。お越し下さったみなさま、ありがとうございました!☆

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